昨日はコーピング全体についてお話しましたが情報量が多くまた自分に合うものがわからなかった方もいると思うので今日は問題解決コーピングに限ってお話ししたいと思います。
問題解決型のコーピングとは
問題解決型のコーピングは、ストレスや困難な状況に直面した際に、問題を分析し、解決するための戦略を採用することを指します。 問題に対する認識と対処能力を向上させることができます。
問題解決型のコーピングは、多くの場合、感情的な反応を制御し、ストレスに対処するための効果的な方法です。
また、問題解決型のコーピングは、長期的なストレスの影響を軽減することができます。ストレスの多くは、解決できる問題に起因する場合があります。問題解決コーピングをすることにより、ストレスの原因を否定することができます。
問題解決型のコーピングは、課題を理解し、解決策を見つけるために必要なスキルを身につけることで、ストレスの原因を突き止め、自己対話感を高め、心理的な健康を促進するために重要です。
私の主観では感情的になってしまうような問題の解決には有効です。例えば、「○○さんがムカつく!」という時など、それをそのまま紙に書いて謎解きをするように「それはなぜか?」「どうすればよいか?」など解決策を模索していきます。
問題解決型のコーピングの手順
1.問題の認識:まず、問題が分かるかを理解し、問題の背景と原因を明確にします。問題の性質を定義することで、問題解決に必要な情報を収集できます。
2.情報収集:問題に関する情報を収集します。情報収集には、インターネットや書籍、専門家への相談、または自分自身の経験や洞察を利用することが含まれます。
3.解決策の検討:収集した情報をもとに、問題を解決するための解決策を考えます。複数の解決策を検討し、それぞれの長所や短所を考慮して、最適な解決策を選択します。
4.解決策の実行:選択した解決策を実行します。この段階で、必要な資源を特定し、アクションプランを作成することが重要です。アクションプランには、実行する手順、責任者、期限などが含まれます。
5.結果の評価:解決策を実行し、問題が解決されたかどうかを評価します。問題が完全に解決されていない場合は、修正するために手順を元に戻すことが必要になる場合があります。
これらのステップは、問題解決型のコーピングの基本的な手順であり、問題を解決するために重要なスキルを身につけることができます。また、問題解決型のコーピングは、問題を解決するだけでなく、ストレスを軽減するためにも役立ちます。
今はネットで人間関係の問題についても情報があるので人の意見や書籍の内容、動画の内容なども参考にすると情報収集の幅はかなり広がります。
私が唯一問題だと思っているのは結果の評価です。躁鬱病や精神疾患の患者さんはその時の気分で結果にも影響するので何度か時間をおいて結果の評価はするほうがよいと思います。
私は気分が変わりやすい朝と晩の二回同じ問題について評価をしています。
問題解決型のコーピングの例
問題解決型コーピングの具体例を簡単にまとめてみました。
1.ストレスを感じる原因を分析する
2.ストレスを感じている場合、まずはストレスの原因を明確にすることが大切です。考えることが必要です。
3.問題を分解して対処する
大きな問題を抱えている場合、その問題を小さな課題に分解し、一つずつ解決していくことが有効です。掃除するといった具合です。
4.解決策を洗い出す
問題が発生した場合、解決策を考えることが必要です。 解決策は一つだけではなく、複数ある場合があります。例えば代わりの交通手段を探すことなどのように、いくつかの解決策を考えることができます。
5.解決策を実行する
解決策を考えた後は、その解決策を実行することが必要です。 例えば、家計が赤字になっている場合、支出を削減することが解決策であれば、具体的にどの支出を削減するかのかを決めて、実際に行動に移す必要があります。
以上が、問題解決型のコーピングの例です。問題が発生した場合には、冷静に状況を分析し、解決策を考え、実行することが大切です。
具体的な方法と同じことを言っているようですがここではより具体的なポイント。
例えば、大きな問題は細分化。
紙に書くのがよいのですが、その時も複数の問題を同時に書かない。そして、一つの解決策だけではなく複数考える。考えた解決策の具体策も複数考え指向を広げていくのがより具体的な方法です。
問題解決型のコーピングの注意点
問題解決問題型のコーピングは、解決するために具体的な行動をとること、以下の点に注意する必要があります。
1.問題の正確な理解
問題解決型のコーピングを行う前に、問題を正確に理解することが重要です。問題の本質を理解し、問題が起こっている原因を把握することが必要です。
2.解決策の適用可能性の確認
解決策を考える際には、適用可能性を確認する必要があります。解決策が現実的で、実行可能であることを確認することが重要です。また、解決策にはリスクがあるので、リスクを理解し、適切に管理する必要があります。
3.問題解決に関する情報収集
問題解決型のコーピングを行うには、関連する情報を収集することが重要です。問題の原因や影響範囲、解決策の実施方法などを調べ、適切な情報を収集する必要があります。
4.継続的な評価と改善
問題解決型のコーピングを実行した後は、その結果を継続的に評価し、改善することが必要です。問題解決が正しい方向に進んでいるか、解決策が効果的であるか、改善点があるかなどを評価し、必要な場合は改善を伴う必要があります。
以上が、問題解決型のコーピングを行う際に注意すべき点です。問題を正確に理解し、解決策の適用可能性を確認し、関連する情報を収集し、継続的な評価と改善を行うことが、問題解決の成功につながります。
注意点はこれまで述べたことの逆のようになりますが、まず、荒唐無稽(こうとうむけい)な解決策は考えない。
あくまで現実的に。
情報収集は簡単で広い情報が集まると言いましたが、自分と同じと感じる意見ばかりを参考にせずあくまでフェアにさまざまな意見を見る。
また、情報の出所が正確(書籍や実名顔出しのインフルエンサー)などのほうが望ましいです。
さらに、問題解決法を考え、行ってもすぐには答えがでないことが多いので継続的に行う必要があります。
特に人間関係などは相手がいる限り考えなければいけない問題です。
でも、先にも述べた通り、相手がいなくなる方法など荒唐無稽(こうとうむけい)なことを考えても問題は解決しません。
まとめ
私の場合、ありとあらゆる場所で筆記できる体制をとっていて、これはデジタル(Ipad)、紙とペンもあちこちに置いていて問題が発生するとすぐに書いています。
書き始めると問題に向き合っているという実感で少し落ち着きます。
私は感情問題と言いましたが工程を見ていると仕事がうまくできないなどビジネスでの問題にも使えるので色々な場面でとりあえずやってみることをおすすめします。
すごくハードルの低く多様な使い方のできるコーピングですので気軽に取り組んでください。
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